クリニックや公共の場に私のアートを展示していただくことは、幼い頃からの私の夢でした。
大好きだった祖母が入院した時、その病室は無機質でとても冷たく感じられ、幼いながらにその空間が彼女の元気を奪っているように感じられました。私は「私の絵をその病室に飾ったら、絶対におばあちゃんは元気になるんだ!」と信じきり、無心になって祖母のために絵を描いたのを覚えています。
後日、その絵を祖母の病室に貼ってあげたら、彼女は元気だった頃のように目を輝かせ、優しく微笑み、喜んでくれました。その瞬間、私の絵画が祖母の笑顔とともにその空間をほんわか暖かく包んだように感じられ、全身の細胞が湧き立つような感覚があったのを覚えています。その出来事が、私の人生に大きく影響し、アーティストになる礎にもなりました。
今、私の絵画は、医療の現場や心の勉強をおこなうセミナールームなどにも多く取り入れていただいています。皆さまからの感想を伺っていると、私の夢がかなってきているのを感じています。私は、私の絵画がこれからも病院などのクリニック、セラピーサロンの他、会社の応接室や休憩室、ご自宅のリビングや寝室などで、心を癒し元気になるお手伝いとなることを願っています。
アートセラピー(芸術療法)は「芸術行為は治療効果があり、全ての作品には心の内が投影される」という理論に基づいて行われる心理療法で、近年ではストレスケアや自己開発を求める人を対象としたワークショップや教室などが多く開かれています。アートセラピーには心理学門的裏付けや土台があるだけでなく、絵画を見ることで脳が活性化され、セロトニンやドーパミンなどホルモンの分泌も活発にすることが確認されています。アートは心を癒したり、ポジティブな思考にしたりする効果を持っているのです。
今後、医療とアートとのコラボレーションが加速化し、処方箋として絵画が用いられるなど、ますますよい相乗効果として社会へ波及していくことを心から願いながら、活動を続けていきたいと思っています。
【コンセプト】
私は「人の心を癒し元気にする絵画」を描くため、まずは自分自身の心が平安であること、そして、家族や周囲の人達と共に心身が健康でしあわせであることを大切にしています。
日常においては、神棚の前で祝詞の奏上など古神道の行法を用いて心を整え、雑念を払い、練磨しています。
そして、毎月、箱根の山に籠って行う制作の現場では、鳥のさえずりや風の音、雨の音、虫の音や大気の状態などを意識しながら、自分自身の精神が自然の中に入っていくよう心を傾けています。そうして、自らの内に感じた生命エネルギーを絵画へ反映させ、直感的に描いていきます。
そのような状態で描いた絵画を目にした人が心身ともに寛ぎ元気になり、森林浴のような心地よさやリラクゼーションを感じたり、元気になったりすること、その癒しの空間をご提供することを目指しています。
若生ひとみ公式サイト
https:// beyond-the-doors.com/
【略歴】
・武蔵野美術大学卒
・ルビーデザイン代表
・日本カラーイメージ協会理事
・独立行政法人 工業所有権情報・研修館 知財総合支援窓口 デザイン専門家
【受賞歴】
・ARTEC(欧州造形美術振興協会)金メダル受賞(2024年)
・第1回NY公募展アートインキュベーション 準優秀賞 (2023年)
・第21~24回 国際水彩画交流展 入選(2021~2024年)
・JIWI秋季国際水彩画展入選(2021~2024年)
・横浜赤レンガ倉庫 iPhoneケース展2018 入選(2018年)
・越日文化交流フェスティバル2019 ベトナム外務局より感謝状授与
【作品収蔵先】
Chatres-sur-Cher庁舎(フランス)・ベトナム外務局(ベトナム)・ネルソンイングリッシュセンター(ニュージーランド)・佐々木美術館(仙台)・渋川八幡宮(群馬)・相模原市役所庁舎(神奈川)・熊本県益城町庁舎(熊本)・強羅温泉旅館 瑞の香り(神奈川)・総合福祉ホーム芙蓉園(東京)・恩田歯科クリニック(千葉)・一般財団法人 健康とアートを結ぶ会(東京)・ヒロカイロプラクティックオフィス(神奈川) ・ワンネスアカデミーセミナールーム(東京)
他、店舗及び個人蔵等多数
【個展】
2013年:カフェギャラリーシード
2014年:表参道 ギャラリーニイク
2015年:神奈川県立 藤野芸術の家、表参道 ギャラリーニイク
2016年:神奈川県立 藤野芸術の家 、表参道ヒルズ ギャラリー同潤会
2017年:銀座ふそうギャラリー
2018年:野山の食堂、銀座ふそうギャラリー
2019年:野山の食堂、仙台 佐々木美術館 、銀座 ギャラリーオカベ
2020年:銀座画廊 美の起原
2021年~2024年:銀座 ギャラリーSK、銀座画廊 美の起原
他、グループ展多数