~美の起原との邂逅・アーティスト達の軌跡~
大橋ふみのり プロフィール
1976年 | 栃木県鹿沼市生まれ |
2001年04~06年 | 渡仏 アカデミーポールロワイヤル美校に学ぶ |
2003年~12年 | 新槐樹社展入選10回(クサカベ賞1回、彩美堂賞1回) |
2007年・08・09年 | ショナルデボザール展入選(カルーゼルドゥルーヴル・パリ) |
2010年・12・13・13年 | サロンドートンヌ入選(エスパス シャンペレ・パリ)・ (シャンゼリゼ通り特設会場・パリ 12年)・サロンドートンヌチベット展招待出品) |
【講師】 | グループPadam padam 日光 (栃木県日光市) ・社会福祉法人 鹿沼希望の家 (栃木県鹿沼市) ・株式会社カルチャー(けやきウォーク/群馬県前橋市) ・桐生教室シャインステーション2階・よみうりカルチャー自由が丘 |
空調もよく、快適に過ごせた一週間でした。画廊の内装も、黒い天井や、奥行きの感じさせる模様など、印象に残りましたね。
――やはり銀座での個展はその他のエリアとは違いますでしょうか。
約15年間あちこちで作品展を開催しておりますが、複数の雑誌に作品写真入りで掲載していただいたことで、なかなかお会いすることのない美術雑誌の読者の方がお越しくださって、そういう意味では、文化の中心地銀座で作品展をしていることを実感させられました。
――大橋様は水彩風景画も描かれていらっしゃいますが、独特のファンタジーな画風はどうやって生まれたのでしょうか。
もともとシャガールが好きだったんです。どうしてあのように自由奔放な絵が描けるのだろうか、自分もあのように描きたいと思う一心で試行錯誤を繰り返していました。その過程でシャガール以外の様々な作家にも影響を受け、今の画風に至っています。
――ヘミングウェイの「移動祝祭日」に大変感化されたと伺っていますがご自身の作品にはどのような形で映し出されているのでしょうか。
ヘミングウェイの他の作品はかなり前から読んでいたのですが、4~5年ほど前たまたま本屋でそのタイトルが目に飛び込んできました。その頃の私の絵画スタイル(色彩のハーモニーの中に情景を入れる絵画)と「移動祝彩日」の1文を読んだ瞬間、思い浮かんだ「メリーゴーランド」という言葉からの連想が重なり合いました。きらびやかな光の部分と底知れぬ影の部分が、通り過ぎてはまた訪れる都会の街を全てつつみこみ、温かみのある物語絵画でそれを表現できればと思いました。
――普段のアーティストとしての活動を教えてください。
なかなかアーティストとしてだけでは生活できないので、カルチャーセンター(※)などで教室を開くかたわら、その合間に作品展を開催しております。 ※地元栃木県鹿沼市で個人の絵画教室を開くほか、よみうりカルチャー自由が丘、宇都宮などで教室をひらいている。
――そう言えば、大橋様は先月もパリで個展を開催されていらっしゃいましたね。
パリに知人がいる関係で、数年に一度の割合で作品展を開催しております。回を重ねるごとに小さな輪が広がっていき、先月のパリ作品展では「マジMagie(仏語)マジック魔法」魔法の絵という感想をいただきました。そのような言葉を頂いたのは初めてだったので新鮮でしたね。
――今後も海外での発表は継続されていかれるのですね。
現在フランスの「salon dessin et de la peinture a l’eau」「デッサンと水彩サロン」グランパレにて年末開催はほぼ毎年出品しており、「salom dautomne」には審査が通れば出品し続けるつもりです。
――今後のご自身のご予定はいかがでしょうか。
エコールドパリの作家にあこがれ絵を描き始め、現在に至ります。現在は当然追求するテーマや感覚は違いますが、エコールドパリの作家を知ったあの時の気持ちを忘れず絵を描き続けてゆこうと思います。
2016年 2月2日(火)~7日(日)ギャラリーアース (TEL03-5454-3171)
3月23日(水)~28日(月)なごみギャラリー飯田町(成田) (TEL0476-24-0404)