金沢美術工芸大学油画専攻3人展「境界のあらわれ」

展示のお知らせ

会期:2027.1/30土-2/6土  
時間:12:00-18:30 (最終日16:00)
休廊:会期中休廊なし

伊藤、桜井、最寄りは金沢美術工芸大学油画専攻の同期(2016年入学)であり、卒業後も金沢を拠点にそれぞれの絵画表現を探求し続けてきた。
本展覧会では、3名が継続して取り組んできた主に具象表現における実践と研究を、展示タイトルでもある「境界のあらわれ」というテーマを通じて展覧する。
伊藤は、エンカウスティークという古典技法を用い、画面に顔料を含んだ蜜蝋を焼き付け溶かす工程を繰り返すことで、「曖昧な記憶」の形象化を試みる。
桜井は、「多元的現実性」というテーマのもと徹底した現場制作を貫き、刻々と変化する環境と対峙しながら現場におけるリアリティの表現を模索する。
最寄りは、日常の断片や周縁的な存在に感情や痛覚を同期させ、輪郭をほどくような独自の描画アプローチによって、実体のない感覚を確かな画面の質量へと昇華させる。
無数に存在する具象表現の中で、これら3名の特異な取り組みは、絵画造形における「境界」と「あらわれ」を考察する上で良い比較対照となる。
本展で扱う「境界」とは、具象絵画においてモノとモノが接する輪郭であり、絵画空間の奥行きを決定づける根幹の要素である。
そして「あらわれ」は、内面や精神の動きが外へと滲み出る「表れ」と、隠れていた形あるものが可視化される「現れ」という二重の意味を包摂している。
出会ってから10年という節目を迎える今、絵画造形における「あらわれ」のグラデーションの中で、3名の「境界」への眼差しがいかに交差・分岐し、何を志向しているのか。3人の対話とそれぞれの相違から生じる、絵画の新たな地平を提示する。

桜井旭
伊藤優花
最寄り