霧筆畏無

私は子色覚異常で色に対して深いコンプレックスを持っていました。
にもかかわらず描くことで生計を立てることを夢見て、ファッションデザイナーの道に進みました。
しかしアーティストになることへの情熱が冷めることはなく、40歳になってようやく画家になりました。
でもその頃、私は網膜色素変性症と診断され、徐々に視野が狭くなってきました。
視力はいつか完全に衰えるとわかっていますが、今のうちにできるだけ多くの作品を制作し、展示したいと決意しています。

私のインスピレーションの深い源は瞑想です。
その実践を通じて、私はより深い静けさと洞察に触れ、それを絵画として表現することを目指しています。
アーティストとしての私の役割は、これまで誰も見たことのない作品を生み出すことにあります。
そして、鑑賞者に癒しや内省の空間を提供することです。
それにより鑑賞者は立ち止まり、自分自身と向き合う瞬間をもたらすでしょう。
このようにして、アートは幸福への架け橋となり、人生に対する新たな視点を促します。
この体験を共有することで、私はアートの重要性を多くの人々に伝えたいと願っています。
創造性が世界の見方や体験の仕方をどのように変え得るか。
その力を知ることで、人々がアートをより深く理解し、感謝するようになることを目指しています。

作品