永井祥浩

プロフィール:永井 祥浩 Nagai Yoshihiro

作家HP: https://liugun.jimdofree.com/

『カラカラ』と呼んでいる基底概念に立脚し絵を描き始めました。
この『カラカラ』は「空き缶がただ転がるだけの景色」です。
その光景に何を投影するかは鑑賞者に委ねたいのです。

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私は「最下層の景色の探求と共有」を掲げて制作しています。
この最下層とは分析心理学における意識、個人的無意識、集合的無意識、普遍的無意識と層を成すその一番底にあるものを示しています。
集合的・普遍的無意識とは他者と通底するイメージの世界と捉えてもらえれば幸いです。
個である「私」を掘り抜き、沈潜することで繋がる世界を模索し、またそれを他者(鑑賞者)と共有することが目的となります。

作品の描写においては「余白」と「如意の不如意」を大切にしています。
「如意の不如意」とは、技法におけるひび、また色の引きはがし(sample The technique of being like shabbychicの画像)の効果を示しています。ヒビを入れる、という如意をもって作りますが、どうヒビが入るかわからない、といった不如意を作品に導入することで自分ならざる存在の力を借り、ひとりよがりにならないよう努めています。
この「如意の不如意」を下敷きに「余白」を取るのは、そこに幽玄を表現するためです。
幽玄は日本の美学のひとつで、簡単に言えば「描いていないものを感じさせる」表現方法になります。

この「余白」と「如意の不如意」によって、私の絵が鑑賞者それぞれによって完成されることを望んでいます。

<受賞歴>  入選は割愛
2005年 第14回ART BOX大賞展にて準グランプリ(のちにグループ展)
2008年 上野の森美術館・日本の自然を描く展にて優秀賞
第37回岡崎市民美術賞にて市長賞
2010年 第14回新生展にて新生賞(のちに個展)
2012年 第5回利根山光人記念大賞展トリエンナーレ・きたかみにて奨励賞
芸術センター第6回絵画公募展にて審査員賞(のちに個展・収蔵)
第4回うしくビエンナーレにて審査員特別賞
2013年 第38回愛知県文連美術展にて奨励賞
2014年 第23回全日本アートサロン絵画大賞展にて佳作(2007年、産経新聞社賞)
第1回うたづArt Awardにて大賞(のちに個展)
第67回岡崎美術展にて美術協会長賞(2013年、市長賞)
第9回西会津芸術村公募展にて大賞(2011年、西会津商工会長賞2012年、準大賞)
2015年 第2回うたづArt Awardにて佳作
第1回アートオリンピア2015にて実行委員特別賞(のちに人間国宝美術館にて収蔵)
金谷美術館コンクールにて優秀賞(のちにグループ展)
2016年 Next Art展にて推薦作品として展示・落札
第29回全国絵画公募展IZUBIにて佳作
第11回熊谷守一大賞展にて奨励賞
第28回しんわ美術展にて奨励賞
芸術センター第8回絵画公募展にて入賞
2017年 昭和会展にてニューヨーク賞
プラチナアート大賞展にて優秀賞
美の起原展にて大賞(のちに個展)
2018年 松伯美術館日本画展にて入賞(2016年、同)
前田青邨記念大賞展にて審査員特別賞(岐阜県中津川市にて収蔵)

作品