U-ku

略歴
1989 兵庫県神戸市出身
2012 神戸女学院大学 文学部英文学科卒業

【代表的な活動履歴】

名古屋 Esplanade gallery 個展
日本橋 ArtMall 個展
韓国  Art:gwangju19 招待参加
銀座  中和ギャラリー 個展
イタリア MADS MILANO  企画グループ展
天王洲アイル 寺田倉庫企画 「Unlimited」企画グループ展
福岡  Between the arts 企画「artworks fukuoka」企画グループ展
イタリア ARTE DESIGN VENEZIA 「the Wonderland」参加
神戸  World times  個展
銀座  月光荘画材店 画室1 個展
銀座  JAAT主催「100人10」選出 
天王洲アイル WHAT CAFÉ×WATOWA GALLERY企画展

【代表的な受賞歴】

第3回日本文藝アートコンペティション 最優秀賞
2021美の起原展 奨励賞
tagboat主催アートフェア「Independent2021」審査員特別賞
イタリア ARTE DESIGN VENEZIA 「the Wonderland」 準グランプリ

【代表的なコラボ・企業案件等】

U-ku×Pigment Tokyo ライブペイント(寺田倉庫)
タワーマンションアートプロジェクト(新都市生活研究所,Between the arts)
青山美智子著 「赤と青とエスキース」 表紙装画提供(PHP研究所)
青山美智子× U-ku 共著詩画集 出版予定(7月、11月に各1冊)(PHP研究所)

プロフィール

水彩絵具を微妙なバランスで混合させ、その瞬間にしか生まれない色を用いて作品を描く。水彩独特の淡い色調を明暗巧みに操りつつ、にじみやカスレ、勢いの抑揚などを駆使した画面づくりの根底には、作家自身が感じる「どうしようもない孤独」がある。

幼い頃から転居が多く、海外に居住することもあった。その中で、人種や言葉、文化は違うのにも関わらず分かり合えたこと、国や言葉、文化は同じにも関わらず分かり合えないことの双方を経験する。その中でどうやってもどこにも所属できない、疎外感にも近い孤独感を常に抱くようになる。中には一見すると楽しい雰囲気の作品も存在する。しかしそれは、ひとりぼっちであったとしても、なんとか楽しくありたいともがく姿でもあり、作品には作家自身の象徴として少女や生き物の姿が描き込まれる。時には顔料から水彩絵具を自ら制作し、一度限りの刹那的な色を用いた作品を通して、鑑賞者に世界の見え方を問いかける。

現在は街のサウナ跡地を改装したアトリエにて作品を制作し、国内外にて展示を中心に精力的に活動中。

ステートメント

【Persona Window series】

心理学者のカール・グスタフ・ユング曰く、「ペルソナ」とは、自己の外的側面のことである。
人は皆、ペルソナを持っていて、相手や環境に合わせて仮面を巧みに使い分ける。
画材の生み出す抽象的な景色の中から特に美しいと感じる部分のみを切り出し額縁のように縁取り、その他の部分は塗り潰した。この薄いベールこそが自身のペルソナであり、視覚化した一つの人格であると考える。
塗り潰した部分も隠し切れるわけではなく透過して見えてしまうが、それは社会と調和できる形を懸命に模索する私の一つのペルソナであるということを示したく製作した作品群。

【Persona Silhouette series】

心理学者のカール・グスタフ・ユング曰く、「ペルソナ」とは、自己の外的側面のことである。
人は皆、ペルソナを持っていて、相手や環境に合わせて仮面を巧みに使い分ける。

画材の生み出す抽象的な景色の中から人型に箔を用いて縁取り、その他の部分は塗り潰した。
自身のペルソナの中には社会と著しく対立する側面もあり、その社会とは混沌としており恐怖の対象である。それらに外から蝕まれないように鎧を着る。その自分を俯瞰で見ようとするもその視点もやはり自分の中に取り込まれており、沼から抜け出せないもどかしさを視覚化したく製作した。

Persona Window seriesから派生したもう1つの作品群。

作品